平成30年度 東京都高等学校ハンドボール春季大会 兼 関東大会都予選

結果

1回戦       vs都調布南   ○16-13
2回戦       vs都つばさ総合 ○25-9
ベスト16決定戦  vs都国立    ○21-11
ベスト8決定戦   vs専大附属   ○18-10(ベスト8進出!)
ベスト4決定戦   vs昭和第一   ×17-44



大成高校体育館にチャントが響く。大成高校体育館が「歌声」で揺れる。

5月3日、ハンドボール部は関東予選ベスト8進出をかけて、ホームである本校体育館に専大附属を迎えました。
専大附属は1回戦で強豪・都西を破り、直前の試合ではシード校・都小平を倒し、まさに勢いに乗る相手でした。
どっちが勝ってもおかしくない試合、
そして、
「今大会、注目の好カード」と目される試合でした。

しかし、そんな運命の一戦を、本校の「仲間」たちが背中を押します。
普段から一緒にグランドで切磋琢磨をし合う、サッカー部が全員で応援に駆け付けてくれました。
声の限りに歌うサッカー部のチャント(応援歌)がハンドボール部の背中を押します。



「何よりもサッカー部の生徒たちが、声の限りに応援をしてくれたことが嬉しい。」

創部以来チームを率いる鳥羽先生ですら驚く、素晴らしいホームの雰囲気の中、チームは躍動します。
試合開始直後、先手を取られた本校ハンドボール部ですが、慌てませんでした。
主将である増田君を中心に粘り強いDEFでリズムを掴むと、
得意の速攻を繰り出し、
逆転に成功すると前半を8-5で折り返します。
後半も歌声響く中、相手に一度も流れを渡すことなく、
18-10で勝利し、
2年ぶりのベスト8進出を決めました。



試合後も鳴り響くサッカー部の歌声の中、本校ハンドボール部は涙をこらえることができませんでした。
夏の私学大会でベスト4に進出したものの、
秋の新人戦は2回戦で惨敗。
一度はどん底まで落ちた自信を拾うが如く、
この冬は自らの可能性を信じ続け、走り続けてきました。

「努力は最後の最後に裏切らない。何よりもホームである本校体育館でベスト8に入れたことが本当に嬉しいです。」

そう語る主将の増田君の目にも光るものがありました。そんな彼をサッカー部のチャント(応援歌)が優しく包みました。



まさに、「ホーム」。大成高校の生徒たちが持つ、底力を、優しさをそこに見ました。

翌日5月4日、明星高校体育館で行われた関東大会出場決定戦・昭和第一戦も本校ハンドボール部は果敢に挑みました。
しかし、そこはこの春に全国選抜大会に出場した昭和第一。
1枚も2枚も上でした。
結果は17-44。完敗でした。
あと一歩のところで夢である関東大会出場を逃してしいました。
しかし、生徒たちからはこんな声が聞こえてきました。


「顔を上げよう。胸を張ろう。そして、もう一度このチームで、インターハイ予選でベスト4に挑戦しよう。」



5月7日(月)放課後の本校に、6月10日(日)に向えるインターハイ予選初戦に向けて走り出した本校ハンドボール部の声が響き渡っていました。
もう一度、ベスト4に挑戦するために...。

やはり、大成高校ハンドボール部には逆境がよく似合う。雑草軍団の最後の勝負を、どうぞご期待ください。