7月13日~17日の5日間、弓道部では今年も夏期合宿を行いました。
先輩たちの見送りに手を振って応え、初日は朝からバスに揺られて菅平高原を目指します。
車窓から昨年と同じ景色が見えてきて嬉しそうな2年生と、そんな先輩を見て実感がわいたのか、途端にそわそわし始める1年生。

 

バスの運転手さんと宿の方に丁寧にお礼を伝え、部屋に自分の荷物を運んだら、いよいよ道場へ。

車から弓具その他を運ぶ初日のバケツリレーで大切なのは、どこにその荷物を置くかの「伝言ゲーム」。ジャグを渡すときは「入口の外!」、サーキュレーターを渡すときは「道場の端っこ!」
・・・途中まで順調に回していた彼らですが、的を運ぶ段になると何故か「これは的!」と言わずもがなの伝言が生まれ、思わず後ろで待っていた部員も「笑顔」をセットで引き継いでいました。

 

 

そして、1年生の合宿恒例行事、「射初め」。2日目には早速6人が射場デビューを果たしました。

 

 

やっと覚えた弓をひく動作に、入場の足さばきまで加わって動きがぎこちない後輩と、固唾をのんで見守る先輩。その背中は射初めが「初心を忘れない」ための儀式でもあることを改めて感じさせるものでした。
そんな次第で今年も最終的に1年生24人が的前に上がり、3日目は全員で部内戦に臨むことができました。

 

 

普段の練習のように長い順番待ちをしなくても、すぐに弓がひける環境が嬉しくてたまらない部員たち。気合いのままに練習しすぎて「肩や手が痛い…」という声も聞かれましたが、夜間の自主練になっても、道場の入口には毎晩たくさんの靴が並んでいました。

 

 

大人数でのお風呂リレーが上手だったり、寝静まるのが早かったり。昨年までとはまた違った雰囲気を持つ19,20代目ですが、「先輩にしてもらって嬉しかったことを次につなぐ」という基本は同じ。
顧問の先生いわく、コロナ禍前は合宿が昼過ぎ出発だった時もあるとのことですが、3年生による初日のお見送り文化は、早朝出発がスタンダードになった近年も変わっていません。かつての代が当時の後輩たちを想って始めたこの優しさは、きっとこれからも受け継がれていくことでしょう。

「20」という節目の代を迎えても変わらない、弓道部の「不易流行」が凝縮された5日間でした。

 

 

大所帯の部員たちを温かく迎え入れてくださった「ロッヂいざよい」さん、お忙しい中顔を出してくださったOB・OGさん、そのほか今合宿の運営を支えてくださった皆様、今年も大変お世話になりました。

 

 

今後とも本校弓道部への温かい応援を、どうぞよろしくお願いいたします。