3年生の引退試合が近づいた5月末の練習日。2日間にわたって、男子バレーボール部の活動にお邪魔しました。

ホームページ記事の取材は今回が初めてで、顧問の先生いわく「シャイな部員が多いからこれまで書いてなかったんだよね」とのこと。授業を担当している学年で見ると、たしかに教室では少し控えめな様子の顔ぶれが多いような…?

それでも、コートの中に入るとたくさん声を出して、周りと積極的にコミュニケーションをとる姿がありました。急に現れたカメラマンにも興味津々で、「いい写真撮れましたか!?」と撮れ高を気にする余裕まで。せっかくなので、普段はなかなか見られない、はつらつとした様子をたくさん撮らせてもらいました。

 

まずはアンダーパスなどの基礎練習から。高い位置から出されたボールを順に返していきますが、とっさにオーバーパスに切り替える場面もあり、機転を利かせる練習にもなっていました。

 

 

こちらはアタック練習。予備動作のきれいな瞬間を捉えるのが難しく、素早い身のこなしを前に何度もシャッターを切りました。近くで見るとネットの高さにも驚きますが、軽々と跳んで高い打点からボールを叩いていく部員たち。月並みな表現ですが、背中に羽が生えているようでした。

 

 

位置取りやコースを変えて何種類かの練習を行い、最後は2・3年生による試合形式の練習もありました。その横では、試合の出番を待ちながら大きなマットに次々と飛び乗る部員たち。さきほどのジャンプ力はこうして鍛えていたのだな、と謎が解けた瞬間でした。また、奥では1年生がボールを使って腹筋や背筋のトレーニングに取り組んでいました。

 

 

そして時折、3年生や顧問の先生などが集まって相談し合う場面がありました。輪の中にはマネージャーの姿も。現在は4人のマネージャーがいますが、3年生の彼女は来週末で引退。ドリンクの残量を確認していた1年生のマネージャーに声をかけると、「教えられてばかりでたくさん頼らせてもらっているから、私ももっと自分から気づいて部員を支えられるようになりたい」と話してくれました。 

 

 

サーブを受けるときもパスをつなぐときも、印象的だったのは部員たちが常に上を向いていたこと。自分が打った後どこに飛ぶか、誰がどこにいるか、ネットの先を見つめる姿を見て、常に一歩先を読むスポーツなのだなということを実感させられました。

キャプテンや主力の3年生に「次の試合への抱負は?」と聞いてみると、「チームの目標である『2日目進出』を目指して、悔いの残らない試合を見せたい」「後輩に恥じないプレーをしたい」とのこと。試合の中だけに限らず、チームを引き継ぐ後輩へのパスも考えたコメントでした。

 

次の試合は6月8日(日)に開催される、東京都総合体育大会(インターハイ予選)。中央大学附属高校にて、学芸大学附属高校と対戦します。

前回の春季大会では2回戦でシード校に敗れ、2日目進出には届きませんでした。それでも、チームのスローガンは「勇往邁進」。本校アリーナの名に「目的に向かってためらわずに」という意味を加えた言葉です。

練習の成果を発揮して、スローガンを体現するような、全力の試合ができることを願っています。男子バレーボール部のみなさん、ありがとうございました!

 

【文・写真/企画広報部】