【動物の解剖に関わる記述&写真があります。苦手な方は閲覧をお控えください】

 

11月11日(火)の放課後、顧問の先生から「今日は1年生が標本を作るんです…」という耳打ちをもらって、生物室へお邪魔しました。

 
突然現れたカメラに驚くこともなく、黙々と作業を進める部員たち。
それもそのはず、手元のピンセットで慎重に解剖していたのは、小さな小さなニワトリの胚でした。

 

 
彼らが作ろうとしているのは、博物館などによく展示されている、あの透明な骨格標本。
卵黄の袋が破けてしまうと液が濁って作業が難しくなるらしく、部員たちは力加減やピンセットの向きを工夫し、不要な部分を少しずつ取り除いていました。

 

デモ映像を流してあるテレビ画面と自分のシャーレを見比べながら、誰もが息を殺して作業に没頭し、ひたすら静かな時間が流れていきます。
その様子を見守りつつ、顧問の先生からは完成見本の瓶や受精卵の保温設備も紹介してもらいました。

 

 
先生いわく、「受精後の日数が経過すれば胚も大きくなって作業しやすいけど、よりニワトリの姿に近づくから、倫理的な観点で実施には慎重にならざるを得ない」とのこと。
とはいえ、もとはスーパーで普通に売られている鶏卵とほぼ同じです。

日頃から馴染みのある食材としても、こうした実験の素材としても、命を頂く責任を持たねばならぬことに変わりはないのです。

 

指先一本の軽い力で潰せてしまう繊細な骨格を見て、生命の尊さや神秘を感じ取ってもらいたい・・・

見守る先生たちのその想いは、口にせずともきちんと伝わっていたようです。

作業が一段落した後には、実験の時と同じくらいの真剣さでペンを走らせる部員たちの背中がありました。
 

 

 

今後の活動にも期待したいですね。

取材へのご協力、ありがとうございました!