5月11日(日)、駒沢屋内球技場にて東京都総合体育大会(インターハイ予選)の卓球女子ダブルスの部が開催され、4組のペアがBクラスのトーナメントに出場しました。

 

中でも今回、もっとも注目度が高かったのは、端シードでの参戦となった大場・舩木組。

2週間前の春季大会ダブルスの部では、都立日野台高校や東洋英和女学院高校など、安定した実力を持つ学校のペアを次々と破り、5回戦まで残ってベスト16入り。公式戦でダブルスを組んだのはその日が初めてでしたが、その後の同大会団体戦では1回も負けなかった、新進気鋭のペアです。

 

初戦の2回戦は鷗友学園女子高校のペア。緊張した様子はあれど、余裕をもって勝つことができました。次の3回戦は専修大学付属高校のペア。速い球やクイックサーブを武器にしていましたが、前の試合がいいウォーミングアップになっていたおかげか、これも快勝。

 

この日初めて苦戦を強いられたのは、4回戦の青山学院大学付属高校のペアでした。相手の球に合わせることができず我慢の展開が続きましたが、最終セットは差を4点に広げてメンタル面で競り勝ち、③-2。青山学院と言えば、昨年の春季大会団体の初戦でも③-2の綱渡りを繰り広げた相手。1年前に渡してしまった2点分の借りを返す、大きな勝ち星でした。

 

5回戦は日野台高校のペア。厳しい戦いにはなりましたが、先ほどのフルセットで勝利へのイメージがつかめていたのか、落ち着いて機会を待ち、最終セットでまたもリードを奪って③-2で終えました。

 

そして迎えたブロック準決勝は東洋英和女学院高校。奇しくも5・6回戦は春季大会で破ったのと同じ学校から出てきたペアでした。シードにも入っていなかったダークホースとはいえ、さすがは強豪校。2人が貫いてきた卓球スタイルが思うように発揮できず、ベンチに戻ってきたときの「相手の録画を止めたいです。」という一言が全てを物語っていました。

 

結果はブロックの同率3位にして、Bクラスベスト8。前回よりも1つ先に進み、2人でおそろいの賞状を手にしました。

 

 

3年生×2年生の先輩後輩コンビだったので、もう次の試合が見られないのは名残惜しいですが、1年間ライバルとして互いの戦い方を外から観察していたからこそ、阿吽の呼吸で強敵を退けることができたのかもしれません。春季大会の団体戦でこのペアが見せてくれた「ダブルス」の相乗効果が、1年生を迎えた新チームでもいつか生まれると信じて、今後も楽しみに見守りたいと思います。