3/21(木)に行われた全国選抜高校テニス大会団体戦1日目。
初戦の相手は秋田県代表、聖霊女子短期大学附属高校です。

試合はS1→D1→S2→D2→S3の順に行われます。

《S1 金津 (1年生)》

2018年近畿インターハイ団体出場している代表選手である。
シングルスNo1選手としてこのチームを支えてくれている期待の1年生である。
今大会、肘の痛みを抱えている状態であり本調子ではない。
第1ゲーム、6回のデュースが続く。
立ち上がりどちらもミスが続き、なかなかゲームをとることができず緊迫した雰囲気。
ブレイクチャンスが3回あったものの、最後は金津のストロークがアウト。
右肘を気にする場面がみられ、チャンスを活かすことができなかった。
続く第2ゲーム、難なくサービスキープして1-1と追いつく。
序盤から勢いにのりたい金津。
得意のストロークで攻めていくがラリー戦になると先にミスをしてしまい、相手にポイントを許してしまう。
クロスラリーからチャンスをつくり浮いたボールをたたいて決める金津のゲーム展開に持ち込みたいが、
相手の返球が深いためなかなか決めきれずカウント1-2。
続く第4ゲーム、金津の甘くなったサービスを逃さず相手のリターンが深く入り、攻め込まれる金津。
このゲームをブレイクされて1-3。相手のキープで1-4と苦しい展開となる。その後、1ゲーム取り返すものの、2-6ゲームセット。

《D1 鳴島・小島(1年生)ペア》

小学生の時から組んでいる2人。
大成のダブルスNo1、気迫あふれるプレーと抜群のコンビネーションで数々の試合で勝利、チームをここまで牽引してくれている。
第1ゲーム 左利きの鳴島サーブからスタート。
序盤から前衛小島の動きが際立って良い。
鳴島のサーブからつくられたチャンスを逃さずボレーで決める小島は、
リーチが長いほうではないが俊敏な動きと正確かつ強烈なボレーによって相手にプレッシャーをかけている。
最後は強気に出たポーチで決めてキープする。
お互いのサービスキープが続き、迎えた第4ゲーム。
鳴島リターンでブレイクチャンス。
正確なリターンと安定したストロークで小島にチャンスをもたらす鳴島。
相手の素速いストロークを小島がブロックボレーできめてブレイクに成功し、3-1とリードする。
続く鳴島のサービスゲーム、左利きのサーブを効果的に利用して、最後はサービスノータッチエース。
このゲームは難なくキープし4-1となる。
続く第6ゲームも勢いがとまらない2人。
ブレイクして5-1とし4ゲームリードする。
大成に流れがきた。
このままの勢いでゲームをとりたいところ。
しかし、勝ち急いでしまい、イージーミスが続いてしまう2人。
その後ブレイクを許し2ゲーム連続でとられゲームカウント5-3。
迎えた第9ゲームは鳴島のサーブであるが、いきなりダブルフォルト。
じわじわと相手に追いつかれている中のサーブ、鳴島の緊張感が伝わってくる。
打つ前にトスを何度かあげてホームの確認をする鳴島。
一方で、前衛小島の足の動きが変わっている。
果敢に攻めていた序盤の動きとは異なり、その場でステイしてボールを待っている様子。
本当に緊迫した雰囲気である。
鳴島のファーストサービスがなかなか入らず、セカンドサービスを狙われ相手のリターンに攻められる。
しかし、前衛小島の落ち着いたプレーにより着実にポイントをとり鳴島をフォローする。
息の合った2人、勝負強さを最後に見せてくれた。
鳴島のサーブが決まり、6-3で大成勝利。

《S2 高橋(1年生)》

金津とペアを組み2018年近畿インターハイ団体出場している代表選手である。
高橋サーブからスタート。
立ち上がり落ち着いたプレーができているが、いきなりブレイクを許し0-1。
高橋はチームの中で最も早くアップをはじめていた。
会場にバスが到着したらすぐさま外に出て、小雨の中フォームの確認や足の動きを念入りに確認している姿が見受けられた。
続く第2ゲーム、2回目のブレイクチャンスをものにし、1-1と追いつく。
第3ゲーム、安定したストロークを活かし、最後はサービスエースで2-1キープ成功。
相手のストロークで左右に振られる場面が何度もあったが、高橋は軸がしっかりしておりなかなかぶれることのない選手であり、
またミスをしたらフォームの確認を毎回行い、落ち込まず切り替えて次のポイントに入ることができる選手である。
しかし相手も当然強く、簡単にはポイントをとることはできない。
2本のブレイクチャンスを掴んでいたが、相手にキープを許す。
やられたらやり返す、お互い一歩も引かない展開でありゲームカウント2-2。
第5ゲーム、2本のダブルフォルトをしたが、なんとかキープして3-2とする。
第6ゲーム、40-30高橋リード、再びブレイクチャンス。
ここで取れれば4-2とリードできる。
リードしていれば気持ちも楽になるが、惜しくも逃し3-3とイーブンのまま。
迎える第7ゲーム、相手もブレイクしたいところ。
攻めてくる相手、2ポイント連続でとられ0-30。
さらに高橋のサーブはダブルフォルトで0-40、追い込まれる高橋。
3本のブレイクチャンスを握られる。
とられたらどうしよう、そんなことを脳裏に浮かべてプレーをしているのだろうか。
しかしさすがは全国プレーヤーの高橋、2本取り返して30-40とする。
このゲーム、応援の熱も最高潮に達する。
ここまで部長としてチームを支えてきた芳賀の応援は、昨年度の加藤選手を思い出させる。

第6ポイント目、ラリー戦を制し、40-40デュース。
追いつく高橋。
先行したいところだが、なんとここで相手コートからボールが入ってきた。
大事な局面でこういうことが起こる。
レットはかからず、アドバンテージレシーバー。
しかし高橋は全く動じない。
むしろ、相手のショットに対して称賛している様子である。
最後は、高橋のストロークがわずかにネットし、ブレイクされる。
3-4と相手にリードされている中、第8ゲーム目。
ここをとられればあとはなくなる。
立ち上がり、相手のダブルフォルトで15-0高橋リード。
2ポイント目は、15本の長いラリー戦を制し30-0とさらにリードする。
相手の2本目のダブルフォルトにより40-0。
高橋のブレイクチャンスが3本ある中、強気のプレーをみせる相手により左右に振られる高橋。
1ポイントとられ40-15。
続くポイントでは、相手のセカンドサービスに対して高橋はコート内に入りリターンをしようとプレッシャーをかけるがわずかにアウトして40-30。
まだチャンスはある。
あと1本。
この1本をものにできれば…。
リターンを丁寧に相手の真ん中へ返球、ラリー戦に持ち込む高橋。
最後は高橋の強烈なフォアハンドストロークが決まりブレイクに成功。
ゲームカウント4-4と再びイーブン。
やったらやり返す、高橋の表情からは感じれない気の強さが垣間見えるゲームであった。
続く第9ゲーム、0-15、0-30、リードされるが強気に攻める高橋。
1本取り返し15-30。
相手のリターンミスにより30-30。
続く第5ポイント目、長いラリー戦を制したのはやはり高橋であった。
身体の軸がぶれない、気持ちもぶれない、1年生ながら強靭なメンタルの強さである。
そして、40-30ゲームポイント。
相手のボールがサイドアウト、と思いきや際どいジャッジ、40-40デュース。
1本とられ、アドバンテージレシーバー。
高橋の強烈なバックハンドストロークが深く決まり再びイーブンとする。
本当にどちらも一歩も譲らない。
そしてアドバンテージ高橋。
きた!高橋!ここは1本でキープしたい。
「頼む高橋!」そんな心の声が大成サイドから聞こえてきている。
相手サイドからも聞こえてくる心の叫び。
迎えた大事な大事なゲームポイント。
相手のボールがアウト、高橋キープ成功。
5-4リードで迎えた第10ゲーム、ここで決めたい高橋。
攻め続ける高橋、30-0とリード。
さらに、相手のボールがネットし40-0とリードする。
3本のチャンスはあるが、1本で決めたいところ。
相手のあまくなったボールを逃さなかった。
高橋のバックハンドストロークが深く入り、相手のボールがわずかにネットしてゲームセット。
6-4で高橋勝利。

《D2 佐藤(2年生キャプテン)・岡村(1年生)ペア》

岡村は2月にアメリカでテニスを学んできた。
最近になって入部当初から大きな成長がはっきりとみえる選手である。
一方、このチームを率いるチームキャプテン佐藤。
昨年の全国選抜大会に引き続き2回目の出場である。
昨年の悔しい思いをバネにこの1年練習に励んできた。
ここでの勝利により、大成チームを初戦突破へと導くことができる。
なんとか初戦突破したい、させたい、そんな想いがひしひしと伝わってくるプレーを見せてくれた。

相手サーブからスタート、15-40とリードされ0-1とする。
続く第2ゲームは岡村サーブ。
前日の練習において、サーブに不安を抱えている姿がみられた。
全体練習後、自分のサーブを何度か確認している様子が見受けられた。
立ち上がりなかなか思うようにサーブが入らない。
2本のダブルフォルトもあり0-2とリードされてしまう。
続く第3ゲームも相手にとられ0-3。
なんとか流れを変えたい第4ゲーム目は先輩佐藤のサーブ。
佐藤のサーブでチャンスをつくりポイントをとりたい。
しかし、2本のダブルフォルトで0-30とリードされる。
今まで感じなかった風の影響からか、トスが安定せずミスが続く。
このままゲームをとられてしまうのか。
しかし、さすが佐藤、深くて良いコースにサーブが入り岡村のボレーが決まる。
さらに、佐藤のサーブが決まり30-30と追いつく。
続く第5ポイント目。
佐藤の持ち前の綺麗なフォームから生み出される正確なクロスストロークでラリー戦に持ち込む。
しかし相手は全国プレーヤー、ネット前10㎝ほどか、しっかりと前につめている。
佐藤のクロスストロークが読まれ、相手の前衛につかまるが、幸い僅かにアウト。
このチャンスを活かしたい。
最後は岡村のボレーがきまりキープ成功。
やっととれた1ゲーム、流れをつかみたい。
1-3で迎えた第5ゲーム、いきなり相手の前衛につかまり0-15、0-30。
なかなかリズムをつかむことができない。
その後、なんとか1ポイントはとるものの、キープを許す。
個々人の技術力にさほど差は感じられなかったが、「ダブルスの動き」に関しては相手の方が上手であった…。
続く第6ゲーム、岡村サーブ。
相手のリターンミスなどに助けられ、キープ成功。
これでゲームカウント2-4とする。迎える第7ゲーム。
ここでブレイクしたい。
なんとかしてとりたい。
岡村と同時期にアメリカにテニスを学びに行った岩田の応援は、際立って熱が入っていた。
クロスラリーが続く中、相手の前衛がやはりプレッシャーをかけてくる。
なかなかストレートに切り返すことができずに2-5とさらにリードされる苦しい展開となる。
続く佐藤サーブの第8ゲーム、40-0とリードしていたがキープすることができずゲームセット。
2-6でD2を落とし、セットカウント2-2となる。

《S3谷本(2年生エース)》

セットカウント2-2でまわってくることが非常に多い。
谷本の勝敗によってチームの勝敗がきまる。
大きな重圧がかかっている中での試合は、チームのなかで最も多くこなしてきている谷本。
どんなことがあっても動じない性格がプレーにも表れている。
表情をあまり変えず、声もあまり出さず、冷静沈着なプレーをして勝利する谷本。
今回もその粘り強さをやはりみせてくれた。
第1ゲーム谷本サーブ、難なくキープして1-0と先行。
相手との力の差はあったものの、際どいジャッジに対しても、落ち着いて乗り越える谷本。
すぐに切り替えてプレーすることができる選手である。
審判をしてくれている生徒も緊張しながら必死である。
セルフジャッジではないので、自分自身が打ったボールがインかアウトかは審判のジャッジに委ねられる。
終始落ち着いたプレーにより1ゲームも許すことなく6-0で勝利を飾った。
聖霊女子短期大学附属高校との試合は3-2で大成高校の勝利。
見事初戦を突破した。
勝利が決まった瞬間、校長先生からお祝いの電話をいただきました!

次は2回戦、昨年度今大会準優勝をしている強豪校「仁愛女子高校」との対戦となります。