8月3日~16日の14日間で行われたフィリピン海外研修から帰国し、約1週間が経ちました。
Part2の記事以降の活動を振り返りつつ、今回は事後報告会の模様も含めてお届けします。
8月12日
自然豊かなコミュニティを訪問し、各ご家庭のキッチンにお邪魔して、一緒にバナナパンケーキを作りました。調理やその後の散歩を通して現地の方々の生活に触れ、「幸せ」という概念が変わったという生徒が多くいました。
また、コミュニティで知り合った子どもたちに応援されながら、大縄跳びなどで汗を流す場面もありました。




8月13日
現地の高校にお邪魔し、授業の体験をさせてもらったほか、日本文化を伝えるレクリエーションを実施しました。
自己紹介のビンゴゲームで始まると、イラストをつなげてオリジナルの物語を作ったり、日常的な物事から「対立」の構造を読み取ったり・・・
本来なら「国語」で扱うような高度なテーマを、「外国語」にあたるはずの英語でいとも簡単に取り組んでいる点には、引率の教員陣も驚きを隠せませんでした。
また午後のレクでは、道着に着替えて空手の型を披露する生徒がいたり、ソーラン節の踊り方を教えている班があったり・・・
小学校訪問時の経験を活かし、視覚的な分かりやすさを追求した工夫の跡が随所に見られました。



8月14日
1週目の学びを実践するべく、小学校、民家、高校…とあちこちを訪ねて回った2週目でしたが、現地での活動も残り2日。
最終日は学習の成果発表があるので、お出かけは実質この日が最後です。
ここまで英語漬けで頑張ってきたご褒美も兼ねて、みんなでギマラス島のビーチを訪れ、景色の美しさや寄せては返す波の音を、思う存分に楽しみました。


8月15日
午前中は、2週間の学びを通して考えた環境課題の解決策を班ごとに発表する「SDGsアイデアソン」のプレゼンテーション、午後はショッピングモールで昼食も含めた最後のお買い物です。
そして、夜はみんなでご飯を囲んで「フェアウェルパーティー」を開催しました。1人ずつ修了証を受け取った後は、各班で練習したダンスや合唱を披露しあい、お世話になったフィリピン人スタッフたち(通称:フィルボルズ)にプチギフトを渡して最後の挨拶をします。
脇に抱えたお返しのおやつが増えていくごとに別れを実感し、涙が止まらない様子の生徒たちでした。



翌16日は朝ごはんを食べてからホテルを出発し、マニラ空港での乗り換えを挟んで夜8時頃に帰国しました。
フィリピンでのあれこれを報告しながら家路についたであろう彼らが次に集まるのは、約1週間後の事後報告会です。
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ここからは、その報告会での生徒たちの発表を少しだけご紹介します。

「出身や文化、年齢の違いなどに関係なく、みんなでご飯を囲んで笑いあうことができたので、食事の時間が一番幸せだった。日本にいても観光客の方などに会う機会はたくさんあると思うので、翻訳を使ってでも積極的に話せるようにしたい。」
「完璧な英語ではなくても、伝えたいという気持ちさえあれば大丈夫だとわかった。もっと細かい内容を伝えられるように、今後も勉強に力を入れていきたいと思った。今回の渡航でフィリピンが身近な国になったので、帰国してからテレビで見たフィリピンの政治のニュースが気になったし、視野が広がった実感があった。」
「フィリピンに行く前は、お金があればある程度の幸せが手に入ると考えていた。しかし、現地で一般の家庭にお邪魔した際、決して裕福な暮らしではないものの、家族みんなで仲良く笑いあって過ごしている姿が印象的だった。このことから、『幸せ』のカタチは人それぞれだと気づいたし、どんなことに対しても決めつけや先入観を持たないようにしたいと感じた。」
「母国語でないにもかかわらず、いろいろなフィリピンの方が英語で話しかけてくれて嬉しかった。英語さえ学べば、世界のあらゆるところの人と話せるのではないかと思い、これからも頑張って勉強しようと思った。」
「小学生も高校生も、折り紙やミニゲームでたくさん盛り上がってくれて、言語の壁を越えた交流ができた。言葉がスムーズに通じなくても、フィリピンの人たちはこちらに伝えようとして様々なジェスチャーや声色の変化を織り交ぜてくれていた。自分は普通にしていると怖い印象を抱かれやすい自覚があるので、今後はそれらの感情表現の仕方を真似して、もっと積極的にコミュニケーションを取っていきたい。」
「人見知りなので行く前はすごく心配だったけど、単語しか絞り出せなくてもちゃんと会話をすることができて、自信を持つことができた。一方で、せっかく仲良くなって心が通じ合えたと思ったのに、自分の英語力が足りずに伝えきれない部分が多くあったことに悔しさも感じた。」
「富裕層が訪れるショッピングモールと、貧困層が暮らすエリアがすぐ近くにあって、2週間でいろいろなところを訪問したので、貧富の格差が大きいことを実感した。また、小学校や高校の訪問では本当に温かく迎え入れてくれて、誰もがしっかりこちらの目を見て話を聴いてくれたし、質問タイムの時にもたくさん手を挙げてくれたのが嬉しかった。廊下ですれ違う人にもすごく丁寧なあいさつをしていたし、フィリピンには周りの人を大切にする素敵な文化があるとわかった。自分もこの姿勢を見習って、関わってくれる全ての人を大切にしたいと思った。」

最後に、教室の後ろで発表を聞いていた教員たちからも簡単にフィードバックをしました。
講評を聞く時、示し合わせたかのように素早く身体ごと後ろを向いたその姿勢にも、フィリピンでの学びが現れていたように思います。
実体験に基づく「生きた言葉」で語った生徒たちのスピーチには、これまでにない説得力がありました。
この中から選ばれた代表者には、2学期に全校生徒の前でも同じ発表をしてもらう予定です。
「フィリピンで『言語が違っても伝わる』という体験ができたのは、相手が君たちのことを理解しようとして、伝わるように頑張ってくれたから。
一方で、日本にいて言語も文化も同じなのに、『イマイチ伝わらないな…』という時もある。そういう時、もしかしたら向き合い方を少し変えることで、『伝わる』ようになるかもしれない。
この2週間でしてもらったことを、今度は自分たちが誰かに返せるようにしてほしい。」
校長先生のコメントより一部抜粋

