<大成高校の代表選手9名>
 (前列)2年桂あい、2年田辺愛美、2年髙橋莉渚、2年神村歩実
 (後列)2年神尾優、2年若杉沙羅、1年松村羽奈、1年岩佐菜々心、1年市川桃子
*第39回ベスト16、第40回初戦敗退、第41回ベスト32、第42回中止

第43回全国選抜高校テニス大会に出場。
3月中旬実施の全国私学大会から1週間後、今大会に参加した。
今大会は11月東京都選抜テニス大会において上位2校が選出された上で、
12月関東選抜テニス大会において上位10校に入ると出場できる大会である。
(大成高校女子テニス部の結果は、11月東京都大会において優勝、12月関東大会において6位。
男子テニス部は激戦区の中、惜しくも東京都3位であった。)

3月19日初日、学校練習を経て博多へ。
2日目、雨のためインドアコート(若久テニスクラブ)にて朝練習。
その後会場にて前日練習を行った。
抽選会や監督会議などはオンラインで実施され、初戦の相手が決定した。
抽選の結果、試合は2回戦からスタート。
団体戦初日も雨模様。
再びインドアコートで練習をした後に、試合会場で初戦相手校の視察をした。
事前に研究した上で初戦に臨むことができ、ほどよい緊張感の中、序盤から良い形で試合に入ることができた。
4日目、いよいよ初戦がはじまる。
午後から試合開始のため、午前中じっくりと練習した上で初戦に臨むことができた。
結果は、5-0で初戦突破。

5日目、いよいよ3回戦相生学院との対決。
相手校は3年連続で団体優勝している超強豪校である。
一人ひとりが今大会に向けて精一杯、練習やサポートに励み臨んだ全国選抜大会。
結果は、『全国ベスト16』過去最高タイ記録。
やはり強かった・・・。
自分自身の実力を発揮することはできたが、相手が一枚上手であった。
「悔しい…勝てるチャンスはあった」
「勝てない相手ではなかったし、自分たちの実力は全国トップレベルの選手にも通用する」
誰もがそう感じた大会であった。
しかし、相手は非常に勝負強く、粘り強く、大事な場面でポイントを絶対に落とさない。
むしろ、大事な場面で自分からポイントをとりにくる。
巧みにラリー戦を繰り広げるが、相手はミスをしてくれない。
数々の強烈なショットによって、こちらからポイントを取りにいくことも難しく、
なかなか連続ポイントをとることができなかった。
コートに立っている選手たちが感じたことは、
「ポイントが取れそうだけど取れなかった。」
「どうしたらポイントがとれたのだろうか…」
「チャンスはあったが、勝てなかった。」

<団体戦結果>
1回戦 抽選によりbye
2回戦 大成高校vs北海道科学大学付属高校  5-0
3回戦 大成高校vs相生学院 1-3

今大会で経験したこと、感じたことを絶対に忘れずに、
1ポイント1ポイント、1球1球、練習を積み重ねて、来年また出場したい。

<大成高校の代表選手 松村羽奈>

松村「コロナ禍の中、思うように練習ができなかった。
しかし、制限された中、"基礎練習"をしっかりと行った。
しっかりと。
それによってミスが減り、自分よりもランキングの高い選手に勝てるようになってきた。
全国私学大会に引き続き今大会も、自分のテニスがどこまで通用するのか非常に楽しみで仕方がない。
忙しい中、保護者もかけつけてくれているので、"全集中"で試合に挑みます!」
試合前に、このように語ってくれた松村選手。
中学時代、全国大会に出場することができず、
高校生になってから、潜在能力を発揮し続けている。
9月に行われた東京都新人戦において個人準優勝。
11月東京都選抜テニス大会全勝、12月関東選抜大会全勝、格上の相手に勝ち続けている。
大成女子テニス部の中で最も成長している選手である。
「1ポイント1ポイント絶対にとる!
相手にポイントを絶対に与えない!
わたしがポイントをとる!」
そんな心の声が、コートサイドから見ていても、ひしひしと伝わってくる。
本当に素晴らしいプレーを毎回見せてくれる。
試合後には必ずテニスノートを書き、自分自身のプレーを振り返り、必ず次に活かしている。
団体戦においても、相手校の視察をした際には、相手の特徴をきちんとメモして、
チームに論理的に伝えてくれる立派な姿も見受けられた。

<個人戦結果>
大成No1松村羽奈vs第一薬科大学付属No1宮原千佳 8(5)-9

マッチポイントも握っていたが、本当に惜しかった。
どっちが勝ってもおかしくない、名勝負であった。
相手はその後、ベスト4まで勝ち進み、優勝した選手とは5-7,7-6(4),4-6という結果であり、
優勝した選手を最も追い詰めた。
試合後のコメントでは、
松村「来年こそはUSオープンジュニアに出場できるように、また明日から心技体鍛えていきます!
都ジュニ、インハイと、大会が続きますが、常に上を目指して頑張ります!」
今大会で経験したこと、感じたことを絶対に忘れずに、
1ポイント1ポイント、1球1球、
しっかりと練習を積み重ねて、次につなげてほしい。