7月12日、今年も弓道部夏合宿の季節がやってまいりました。

5日分の荷物が入ったキャリーケースを抱えて、目指すは長野県菅平高原。

引退した3年生が朝の見送りに駆けつけてくれるのも、バスの運転手さんなどにきちんとご挨拶するのも、例年通りの光景です。

ここからは、部員たちの様子を写真でご覧ください。

 

 

最後の1年生グループが射初めを終えたのは、3日目の午後練。

後ろに控える2年生も、自分のことのように一緒に緊張し、後輩の成長に喜びを噛み締めていました。

この日の夜練は、的前に立てることが嬉しくて元気いっぱいの1年生と、弓具の手入れや射形の確認に余念がない2年生たちで、時間ぎりぎりまでにぎわっていました。

彼らが見据えていたのは、4日目に行われる合宿恒例の部内戦。

翌日は朝から道着に身を包み、いつもより厳かな雰囲気で的に向かいました。

 

 

夕方には勝敗が決しましたが、合宿最後の夜なので「お楽しみ」はまだまだここから。

夜ごはんは皆でBBQの火を囲み、宿の駐車場に戻ってからは少しだけ花火もしました。

 

 

「お風呂の時間もあるのでそろそろ解散!」と言いつつ、顧問の先生がその場に残したのは2年生たち。

1年生への指導や丁寧な合宿準備など、これまでの様々な努力を労って、特別に同期だけの「線香花火タイム」を設けたのでした。

すると、2年生は全員で輪になって順番に火を点け、燃えゆく姿を射法八節に見立てては、「会が短い!」などと言いあいながら互いに応援を始め・・・

 

 

ともすれば自分の火の長短以上に仲間の火の行方を気にしているその姿は、「仲良しグループで固まって各々競い合うだろうな」と予想していた大人たちにとって、とても意外なものでした。

ですが同時に、彼らが常に部全体を考えて行動してきたことを思うと、こんな場面でも話題の中心が弓道だったことを含め、非常に「20代目らしい」と言える楽しみ方でした。

翌朝は、片付けや掃除の合間を縫って少しだけ弓を引き、名残を惜しみながらも道場に別れを告げました。

 

 

弓道部の合宿しおりには、部や個人で達成したい目標、生活の目標、それらに向けた具体的方策などなど、毎年部員たちの抱負が載せられています。

これに加えて、今年は「意気込みを川柳にしたためる」というお題が仲間入り。

執筆者の独断と偏見ですが、いいなと思った作品をこちらでいくつかご紹介します。

 

「秒針の 音さえ愛す 部活動」(2年女子Hさん)

「射技極め 荷物も射型も 持ち帰る」(2年女子Sさん)

「自他ともに 弓引く日々を 健やかに」(2年男子Kくん)

「的前で どんな弦音を 出せるかな」(1年男子Kくん)

「静寂や 射手の額の 汗光る」(1年女子Hさん)

 

そしてこちらは、合宿後の作品たち。

「起こしてと 言ったのになぜ 二度寝する」(2年女子Oさん)

「疲れ果て 早寝をしても 起きられず」(2年女子Iさん)

「バーベキュー アルミと共に かぶりつく」(2年男子Tくん)

「手の内に 秘めた思いと マメの数」(2年女子Tさん) 

「矢は飛ばず 蚊だけ元気に 飛んでくる」(1年女子Sさん)

 

贈答のようになっているものもあり、読んでいて微笑ましい作品ばかりでした。

人数や雰囲気、練習の進み具合に応じて少しずつ変化した部分もありますが、この5日間を通して、「大成高等学校弓道部」の歴史がまた1つ、着実に積み重ねられたように思います。

 

HPの中の人も、合宿の引率補助になって早4年目。

今までは頑張る生徒たちを見守って記事を書くだけでしたが、今年はついに彼らから弓道を教わり、引きたくても身体がついてこない筋肉痛の辛さや、それらを乗り越えて的前に立てた時の喜びを、実体験として学ぶことができました。

そして、「家で毎日こういう筋トレをしてて…」「親指のこのあたりの皮膚が固くなってくるよ」等々、先輩たちの隠れた努力の証も、1年生に混ざって教わってみて初めて知ったことでした。

彼らの句にもありましたが、快く仲間に入れてくれた部員たちの弓道生活が、これからも健やかなものであるよう、私も心から願っています。

 

最後に、今年も温かく迎え入れてくださった「ロッヂいざよい」さん、お忙しい中顔を出してくださったOB・OGさん、そのほか今合宿の運営を支えてくださった皆様方、大変お世話になりました。

今後とも、弓道部への温かい応援をどうぞよろしくお願いいたします。